「クレジットカードの現金化」
この様な言葉を聞いたことありませんか？
この「現金化」ですが、ここ数年急増しています。
聴いたことのある人、無い人もいるとおもいますが、なんとなくそこには「悪いイメージ」を受けますよね。
クレジットカードの現金化とは、
「クレジットカードのショッピング枠（買い物枠）」を現金に換金するという事です。
簡単に言うとショッピング枠で購入した商品を現金に換えるという事です。
ただこの現金化の行為を表向きは「良し」とするカード会社はありません。
また、場合によっては、最悪の場合クレジットカードが利用停止になってしまします。
目次
なぜ、クレジットカード会社は「現金化」の行為を良しとしないのでしょうか。
クレジットカード会社としては、極力カードを使ってもらいたいので、本音を言うとたくさん使ってもらった方がいいに決まっています。
ただ、現金化は、クレジットカード会社にとってもいろいろなリスクをはらんでいます。
一番は、返済不能になる可能性が高いためです。
現金化する⇒お金に困っている⇒多少損をしてもいいからお金が欲しい⇒さらに次の月に返済するために現金化…というループとなり、
それが積み重なっていくと、最後は返済不能となります。
返済不能となった場合は、クレジットカード会社が負債を被ることになります。
だからこそ、過度に現金化をしている疑いがある場合は、電話がきて事情を確認されます。
あとは、不正利用のリスクもあります。
どこかから盗んだクレジットカードや、スキミングした情報で、他者が現金に換えている場合もあります。
そうした場合も早期に防がないと、盗まれた本人から「買った覚えはない」となり、加盟店側にも迷惑がかかる可能性があります。
どうしてクレジットカードを現金化した事がわかってしまうのか？
目的はともあれ、クレジットカードを利用して商品を購入しても「現金化」したことなんて分かりませんよね。
一日に何千万回もクレジット決済は行われている訳ですし、バレるわけがないと思いがちですが、クレジットカード会社にはあらゆるデータがありますので、現金化の疑いはすぐに発見できるようになっています。
例えば、
・毎月の使用額を明らかに超えた使用
・チケットや新幹線の回数券等、換金率の高い商品ばかりを購入
・同じ商品や目をつけられている商品を短期間に幾度も購入
・クレジットカードの支払いに遅延する
・リボ払いを幾度も使っている
要するに、この人はお金に困っているかどうかは、すぐに分かります。
返済不能になる可能性がある人は、予め目をつけられているので注意が必要です。
当然、人の目で一つずつチェックはしていないと思うので、そうしたものをデータ化して、システムを組んで、疑いがある人はリスト化されていると思います。
どのような商品がそれにあたるの？
ではそれはどの様な商品が疑いがかけられるかというと、
ゲーム機、ブランド品、特急券・新幹線の回数券、チケット、商品券・金券です。
上記は「現金化するにあたって良く扱われる商品」です。
要するに、換金率が高い商品です。
ゲーム機はその家庭に数台必要かというとそうではないですし、ブランド品のバックも何品も必要無いですよね。
そういった商品は「売却目的」と判断されてしまいます。
そして上記のものを購入し続ける事によって、
クレジット会社の取引を管理するロボットによってチェックされてしまいまい現金化がバレてしまうのです。
結果、まずは電話がかかってきます。
正当な理由でなければ、限度額が減額されたり、最悪はクレジットカードは利用停止となります。これは、カード会社からすると丸損したくないので、当然と言えば当然の処置です。
いままでバレてなくても、遅延をする事によって「現金化」がバレてしまうケースもあります。
●アマゾンギフト券の現金化はクレジットカード会社にチェックされるか？
上記に記載した、商品券、金券の中には当然「アマゾンギフト券」も含まれています。ギフト券は、買取業者にとても高価に買い取りをされている「換金商品」です。
ただ、クレジットカード会社には、「アマゾンギフト券を買ったか」までは分かりません。明細は、「ＡＭＡＺＯＮ．ＣＯ．ＪＰ」となります。
ただ、先月から明らかに数十万も多い額を使った場合は、さすがに電話が来ると思います。
さらに、ギフト券を大量に購入したとなると、現金化が疑われるので注意が必要です。
対策としては、
・一括での高額な金額は買わない
・何度かに渡って5万以下の少額にする
・ぴったりとした数字で買わない （5万ではなく、49,976円）
等があります。
ただ、やはり返済不能な額では買わないように注意が必要です。
また、クレジットカード会社からアマゾンに連絡が入り、アマゾン側に疑いをもたれ場合は、アマゾンの利用停止処分を受ける場合がありますので、注意が必要です。
クレジット会社に現金化がバレてしまうとどのようなペナルティーがあるのでしょうか。
まず、確認の電話が入ります。
これは、不正利用されていないかの確認と、本人が利用した場合は、何故そんなに購入したかということが聞かれます。
「現金が欲しかった」などと答えると、返済能力がないとみなされて、ペナルティをくらう可能性があります。
まず、当然のことながらクレジット会社は現金化をＯＫとしているところはありません。
なので、現金化が分かった時点で「利用額の制限」もしくは、「クレジットカードの利用が停止」されてしまいます。
また、カード会社によっては「会員資格のはく奪、利用代金の一括請求」をされるケースもあります。
返済できれば問題ないのですが、返済不能となった場合は、ブラックリストに載ります。
ブラックリストに載ると、各カード会社に共有されるため、カードの発行が不能になったり、別のローンの審査がおりなくなったり、賃貸契約ができなくなったり、様々な問題が起こります。このリストは約5年と言われています。
例え、100円でも返済が遅れて、ずっと放置していると、リストに載るので注意が必要です。
将来的に、マイホーム、マイカーを購入するローンなども組めなくなってしまうので、利用停止には絶対にならないようにしないとなりません。